タイで何かモノを買う、食事をする、サービスを受ける等、何をするにも日本と同様に税金がかかります。そんな中で、ご旅行や滞在、移住に限らず、日常的に最も多く目にすると言っても過言ではないのが「VAT付加価値税」ではないでしょうか。
今回は、ちょっと斜めの視点から、VAT付加価値税を見ていきます。
VAT付加価値税とは、日本の消費税にあたるものといわれています。最終消費者(たいがいが私たち一般の人の事です)にとっては、最初こそ煩わしいものでしたが、今は当たり前となりましたね。
日本の消費税は、1989年に3%で導入され、1997年に5%へ、2014年に8%、そして2019年10月に10%へと引き上げられました。
タイでは、1992年に二重課税の解消などの目的に導入され、当初は10%でした。1997年のアジア通貨危機による深刻な経済危機が発生したことにより、景気を支える目的で、1999年に7%へ引き下げられました。その後も7%の適用は延長され続け、2026年9月30日まで7%が適用されることが決定されています。
いつかは10%に戻るということですね。現時点での状況を考えると、しばらくはまだ戻らないとは思いますが……。
さて、7%から10%に戻ったとしましょう。これはただ単に3%消費税分が増えるだけなのでしょうか。
そうですね、代金から見れば、7%から10%ですから3%上がっただけです。
ここでちょっと斜めから見てみましょう。7%のVATからみた10%のVATではどうでしょう。
現在
100x1.07=107 THB (VATは7 THB)
VAT10%に戻った場合
100x1.1=110 THB (VATは10 THB)
その差は3 THB。3%上がっ…… あれ?上がったのは3%だけ?
VATに注目してみると、7 THBから10 THB、その差は3 THBですが、
元の7 THBに対しては 3÷7=0.4285
VATだけに注目してみると、増加する割合はほぼ43%になります。
これは、大きいですよね。たかが3%、でも負担分だけ見ると1.43倍!
税率の引き上げは、表面上は数%の差に見えても、実際の税負担や価格設定には大きく影響します。
今後も出来れば7%のまま据え置きでお願いしたいところですね。
